不貞行為（不倫）の証拠の種類

不倫を証明するには、探偵社の浮気調査報告書やスマートホンからの証拠だけでなく、不貞行為の証明を補強する証拠は数多くあります。不倫関係の交際期間を証明する証拠とは？

不倫（不貞行為）を証明するのに探偵社の浮気調査の報告書だけで大丈夫でしょうか？

不貞行為の有無だけであれば浮気調査の調査報告書で問題ありませんが、継続された不倫であることを証明するには状況証拠を含めた他の情報があった方が良いです。また、証拠は多いに越したことはありませんので肉体関係があたことを示す複数の証拠を確保しておくことをおすすめします。

決定的な不倫の証拠は、どういったものになりますか？

一般論として、室内で性行為が行われる施設として認知されている「ラブホテルを複数回利用した証拠」が最も証拠能力が高いとされています。ラブホテルの出入りを示す証拠（写真・映像）です。性行為が撮影された動画などが発見された場合も同じくです。

不倫の状況証拠だけでも十分だと思うのですが？

状況証拠だけでも、特定が可能な不倫相手と継続された肉体関係が証明できる内容の証拠であれば問題ないと思われますが、証拠が不十分な可能性もありますので弁護士に確認された方が良いでしょう。

不貞行為（肉体関係）を示す証拠とは？

不貞行為とは、「夫婦（内縁関係含む）の片方が配偶者以外の配偶者以外の異性と自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと。」とされています。
一般的に不貞行為を証明するには、継続性のある肉体関係を示す証拠が必要になります。
また、性的関係には性交渉のほか性交類似行為（口腔性交等）も含まれます。

不貞行為を直接証明する証拠としては探偵社の浮気調査報告書がありますが、具体的には以下のようなものが考えられます。

1. ラブホテルへの出入りを証明できるもの
2. ビジネスホテル等において宿泊を証明できるもの
3. 不倫相手宅への出入り（男女二人での密室の空間に一定時間以上滞在）
4. 自宅への出入り（男女二人での密室の空間に一定時間以上滞在）
5. 性行為が行われている動画データ（二人の顔がわかるもの）
6. 肉体関係が明白なメールやラインなどのやり取り

室内で性交渉をするための施設として社会通念上広く知られているラブホテルの証拠は、不貞関係を直接示す証拠価値の高いものになり、単体では証拠価値が低いとされるものでも複数組み合わせることにより、不貞行為があったと認められる可能性はあります。

「不倫カップルを尾行し撮影する探偵社調査」

不貞関係を証明する間接証拠の種類

肉体関係の有無を直接証明できる証拠でなくとも、不倫関係を示す補助的な証拠や他の証拠を補強する間接証拠を組み合わせることにより証拠能力を高めたり交際期間を知ることができる証拠の種類は数多くあります。
ここで、不倫関係を示す証拠をご紹介しておきます。

1. 不倫相手との音声データ
2. ホテル（ラブホテル含む）の支払い明細
3. 不倫旅行でのツーショット写真
4. 不倫相手への通話履歴
5. 不倫相手とのラインやメールのやり取り

ご自身がメールやラインのやり取りを含めた証拠を撮影する場合、写真よりも動画で撮影された方が証拠価値が高く、失敗も少ないことから可能であれば撮影日時データが入るビデオカメラでの撮影をお勧めします。 スマートホン画面やパソコンの画面などスクロール（画面切り替え）しながら画面を直接録画します。

「ビデオカメラとパソコン」

不倫の証拠の組み合わせ

ラブホテルを利用せず、密会場所も愛人宅などで短時間や深夜の駐車場車内といった不貞行為の証明が難しい不倫ケースは数多くあります。
そういったケースでは状況証拠を組み合わたり、証拠の積み重ねなどで不貞関係を証明していくことになりますが、効果的な証拠の組み合わせをご紹介しておきます。

1. 自宅への出入り＋室内の音声データ
2. 愛人宅への出入り＋ラインのやり取り
3. 車内での密会＋コンビニなどで捨てられた使用済みコンドーム
4. 密室内での密会＋手を繋ぐ・キスをするなどの密接な関係を示す証拠

他にも様々な証拠の組み合わせや積み重ねがありますが、重要なのは「肉体関係があったと合理的に認められる証拠であるか？」になります。
中途半端な証拠で勝負してしまうと、証明しきれなかった場合、逆に攻撃されてしまう可能性があります。

「キスをしている証拠写真のみでは不貞行為と認められない可能性がある」

不倫チェックリスト

不倫をしている確信をもてない場合の不倫チェック項目や、浮気調査の実施日を選定する為の情報収集に有効なチェック項目をご紹介しておきます。
無理のない範囲でご確認されてください。

1. スマートホンのロック番号を変更した
2. スマホをサイレントやバイブ設定にした
3. スマホを裏向きに置くようになった
4. かかってきた電話にでないときがある
5. 下着や香水の趣味が変わった
6. 性交渉の回数が減った・セックスレスになった
7. 帰宅時間が遅くなった・朝帰りするようになった
8. 出張の回数が増えた
9. ゴルフなど趣味ででかける回数が増えた
10. ガソリン代が増えた
11. 昼間自宅に電話をしても妻ができない時がある
12. お金使いが荒くなった
13. 財布や鞄の中にラブホのメンバーズがあった
14. 避妊具が見つかった（減っている）
15. ED治療薬（バイアグラ等）が見つかった
16. カード支払い明細に不審な点がある
17. 大人の玩具を発見した
18. パソコンを使うのを嫌がるようになった
19. カーナビに不審な目的履歴がある
20. ETC利用履歴に不利な点がある
21. ドライブレコーダーの録画映像が消えている
22. 休日の車の走行距離に不審な点がある
23. 音楽の趣味が変わった
24. 助手席のシートの位置が変わっている

探偵の浮気調査と自分で集まる不倫の証拠

不倫の証拠には、探偵が浮気調査で収集する決定的ともいえる不倫の証拠と、上記で紹介したような探偵では入手できない状況証拠や間接証拠があります。

探偵社が収集できるる不貞行為の証拠は、浮気調査期間内における調査結果のみであり、不倫期間の長さ（期間）を証明できるものではありませんので、その部分は依頼人の情報や配偶者の自白に委ねられることになります。

弊社が提案している「賢い浮気調査の活用法」は、プロに依頼する部分と自分で揃える証拠を分けて考え、費用対効果に優れた証拠収集をしていくという方法です。
何もかも全て探偵社任せというのが最も費用がかかってしまう選択です。
また、不倫の証拠は少ないより多いほうが良いのは、どの弁護士さんでも同じ意見だと思います。

浮気調査が終了し、調査報告書を受け取った後に、調査報告書に記載されている事実を元に、ご自身で証拠の積み重ねをすることが十分可能な事案は多々あります。
例えば浮気調査報告書で、「行っているラブホテルが判明したケースでは、ラブホテルに停まっている車だけでも、追加証拠として撮影しておく。」「待ち合わせに利用している駐車場にある車だけでも撮影しておく。」といったことをしておけば、撮影日の全てが不貞関係があった日と認められる可能性があります。

不貞行為で法的争いになるケースにおいては「証拠回数は大いに越したことはない」「自分でも集められる証拠はある」と覚えておいてください。

「不倫の証拠回数は多いほうが良い」

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